日本一雨の多い市町村は?

気象庁の年降水量の平年値の記録(データは気象庁の過去の気象データ検索のページから取得)では、鹿児島県屋久島が1位で4477mm、宮崎県えびのが2位で4393mmとなっています。

第1位の屋久島は、気象庁の観測地点はないものの山岳地域は年に8000mmの雨が降るといわれており、最も降水量が多いのは鹿児島県の屋久島町だといってもいいでしょう。屋久島は、屋久杉で有名で、豊かで美しい自然が残されており、島の中央部の宮之浦岳を含む屋久杉自生林などがユネスコの世界自然遺産に登録されています。

第2位の宮崎県えびのは、1993年に年降水量が8670mmという年降水量の日本記録を持っています。

第3位は、高知県馬路村の魚梁瀬の4115mmとなっています。馬路村は、魚梁瀬杉とユズが有名な高知県東部の村です。四国の南東斜面も雨の多いところです。

第4位が三重県の尾鷲で3922mmです。尾鷲は日降水量の日本記録 806mmを持っています。雨が多いことで有名な奈良県と三重県に跨る大台ヶ原ですが、気象庁の観測地点がないため記録はありませんが、尾鷲の降水量からみれば多いということは間違いないとおもわれます。

第5位が富山県宇奈月で3594mmです。日本で雨の多いところといえば、太平洋側の南東斜面を思い浮かべますが、日本海側の降雪地帯も降水量の多い場所です。

以下は、年降水量の平年値の上位20地点です。全地点の年降水量については、年降水量(平年値)ランキングのページを参考にしてください。

年降水量の平年値の上位20地点
順位地点年降水量(mm)統計期間資料年数
1 鹿児島県屋久島 4477.2 1981~2010 30
2 宮崎県えびの 4393.0 1981~2010 30
3 高知県魚梁瀬 4107.9 1981~2010 30
4 三重県尾鷲 3848.8 1981~2010 30
5 富山県宇奈月 3566.2 1984~2010 27
6 神奈川県箱根 3538.5 1981~2010 30
7 和歌山県色川 3528.2 1981~2010 30
8 高知県佐喜浜 3403.9 1981~2010 30
9 宮崎県深瀬 3370.9 1981~2010 30
10 高知県船戸 3328.7 1981~2010 30
11 和歌山県西川 3314.1 1981~2010 30
12 鹿児島県尾之間 3245.7 1981~2010 30
13 新潟県赤谷 3234.8 1981~2010 30
14 岐阜県樽見 3228.9 1981~2010 30
15 熊本県阿蘇山 3206.2 1981~2010 30
16 東京都八丈島 3202.4 1981~2010 30
17 新潟県高根 3148.4 1981~2010 30
18 三重県宮川 3147.5 1981~2010 30
19 和歌山県新宮 3126.8 1981~2010 30
20 高知県繁藤 3122.2 1981~2010 30

出典 気象庁  降水量平年値分布図

気象庁  屋久島測候所の年ごとの降水量 えびの測候所の年ごとの降水量